※弊社はエンタープライズソフトウェアに特化したエージェントなのでどうしてもマニアックな話題が多くなります。ご容赦ください。
こんにちは、トミオです。連休中日ですね〜。
僕のところには「外資でアカウントエグゼクティブになってバリバリ稼ぎたい」という20代からの相談が来ます。正直、めちゃめちゃ来ます。
今日は、オープンな場では書けない、具体的な会社名を列挙したエージェント視点の評価を書いてみたいと思います。
【外資に入社した先輩がよく抱える問題】
・インサイドセールス(外資ではSDR/BDRといった名前で呼ばれるこもが多いですね)として外資IT企業に入社したはいいが、いつになったらAEになれるのかわからない
この相談、とても多いです。最近は特に、採用凍結やレイオフでヘッドカウントが開かないみたいな事情もあったしね。
【AEになりたい外資ITビギナーが選択できる2つのルート】
1.SDR/BDRとして入社した後、AEになれる可能性の高い外資IT企業を選んで入社する
2.日系SaaS企業やSIerにまずは入社し、フィールドセールス経験を積んだ上で外資にAEとして転職する
個人的には「2」が結構おすすめなんですが、今求められるのは「1」に関する情報だと思うので割愛しますw
【7つの候補企業とそれぞれに関するトミオのインプレッション】
「AEになりやすい外資」は実際、存在します。特徴としては、上がりやすい階段がちゃんと用意されてること。
エンタープライズ(大企業・超大企業)しか相手にしないビジネスの会社だと、そもそもインサイドセールス部門が「マーケティング部門の一部」として用意されててセールスへの異動が想定されてなかったりするからね。
以下3つの条件を満たす会社だけを挙げてます。
1. SMBやMid-Marketと呼ばれる、比較的経験の浅い営業でもチャレンジできる領域のビジネスを持っている
2. 日本法人が小さすぎず、ある程度(少なくとも100名弱くらい)の規模がある
3. 過去にチャレンジャーがSDR/BDRとして入社してAEになった実績がある
では、それぞれ見ていきます。
■その1:Salesforce
総評:
誰もが知る会社。素晴らしい「修行環境」。20代前半で行って鍛えてもらうつもりなら「超アリ」だと思う。でも時間がかかることは覚悟するべき。
良い面:
・AEへの昇格ステップが明確に定められており、きちんと条件を達成すれば昇進していくことができる
懸念点:
・昇進に当たってのステップの数と、登っていくのにかかる時間が果てしなく長い
・やっとAEになれたと思ったら「社員数1−3人のアカウント担当AE」だったりする
・しかも、競争するのは1日16時間働くことを厭わないような「ガチ」なやつら
■その2:Datadog
総評:
これまでに弊社がサポートしたチャレンジャーが2桁人数入社している、登竜門的企業。オブザーバビリティ領域はIT知識の総合格闘技的な要素があり、一社目として学ぶことも多い。
良い面:
・「賢くてガッツある若手」大好き企業。SDRチームの規模も大きく、昇進事例も多い。
懸念点:
・だからといって全員が必ずAEになれるわけではないので期待しすぎないこと
・実績を出した上で、社内の昇格試験を通過する必要があり、かつAEに上がれるかどうかはそのときのヘッドカウントに左右される
■その3:CrowdStrike
最近ちょっとしたインシデントで話題になったが、まあ大した影響はないであろう。サイバーセキュリティ領域で強い存在感を示す企業。
良い点;
・製品が強く、SDRチームの規模が大きく、きちんと育成してAEに育てたいという意思がある
懸念点:
・採用をめちゃ積極的にしてるはずなのに、なぜか弊社がサポートしたチャレンジャーの入社が少ない
■その4:Zendesk
CRMの中でもコアな領域を担当する企業ということもあり、それほど知名度はないが製品の評価は高い。あと給料も高め。
良い点:
・明確に「AEになりたいという人にインサイドセールスとして入社してほしい」という意思表示をしている。実際、昇格事例も多くある。
・売るのは簡単ではないが、プロダクト自体はわかりやすい。テクノロジー的なキャッチアップは少なめ。
懸念点:
・先日ファンドによる買収されたため組織体制、カルチャーなどは徐々に変わっていってるっぽい
■その5:HubSpot
総評:
中小・中堅企業向けのセールス・マーケティングパッケージ。単価が高くないので非常にトランザクショナルな売り方をすることになり、かつ売るの自体はそんなに簡単じゃないので数をこなして力をつけていく感じになる(はず)。
良い点;
・そもそも中小企業・中堅企業を対象とする製品を売ってる会社なので、若手が挑戦しやすい
・いわゆるCRM/SFA領域の製品に加えMA(Marketing Automation)、サポート領域までカバーする製品なのでセールス・マーケ関連の全般知識が付く
懸念点:
・エンタープライズ(大企業)をそもそも対象としない製品なので「いずれはエンタープライズをやりたい」という人は再度の転職不可避。
■その6:Zscaler
総評;
売ってるものはサイバーセキュリティ系ということもありそれほどとっつきがよくないが、ソリューションの評価は高い。ここ数年で急成長し日本法人200人以上いる。
良い点:
・とにかく、この組織は強い営業しかおらん。入社していってるチャレンジャーもマジスマートな人間ばっかりである。
懸念点:
・中にいる人間がガチなので、たぶん詰め方もガチ。ゆるふわを期待して入ると死ぬと思う。
■その7:DocuSign
総評:
製品的にわかりやすいのでスタート地点としては良いように思う。
良い点:
・売るものが「電子署名」なのではじめての人にもとっつきやすい。
・競合の多いマーケットで、他社よりも価格が高い「ハイエンド」なソリューションを売っていく体験ができる
懸念点:
・「バックオフィスオペレーション」の中の、さらにその一部を担う商品なのでニッチではある。
・ミッションクリティカルでなく、かつ用途も限られているのでたぶん案件単価はそんなに跳ねないはず。
【最後に】
というわけで、日曜日の朝からあんまり整理されてない殴り書きで失礼しました。「この会社もおすすめだよ」「こういう視点もあるよ」などのご意見、ぜひ頂けたら嬉しいです!質問も歓迎です!