おひさしぶりです。チャレンジャーベース代表の市川です。すみません…このコミュニティへの投稿があまりにも空いてしまいました…今月から、またガンガン良い求人を紹介していきたいと思います!
ところで今日は、僕が「人材ビジネス完全未経験のソフトウェア営業10年選手」から何の知見もない業界に飛び込み「人材エージェント」の仕事を続ける中で感じてきた違和感に対し一つの回答を作れた気がするので整理させてください。(LinkedInにも書いたのでそちらも読んでくださった方はほぼ同じ内容です)
1.「人材エージェント」という”変な”言葉
この「エージェント」という言葉、思えば最初から違和感があったんですよ。エージェントって本来は「代理人」て意味なのに、誰の代理人なのかが明確になってないんです。
ちなみに英語だと"Recruiting Agency"だから明確に「企業の採用エージェント」だということがわかります。でも日本だと、ここがよくわからない、というかわざと曖昧にしてある感じがするんですね。
2.「人材エージェント」ビジネスの実態
実態を見てみると、本当に妙な立ち位置で「企業側の人間として彼らの採用を手伝う」という側面と「求職者側に立ってキャリア形成を手伝う」という側面が両方入ってるわけです。きもちわる。
この「企業サイド」「求職者サイド」で担当を分けてるリクルートみたいな会社もあれば、一人の担当者が両側をやる「両面型」と呼ばれる企業もあるわけですが、大いなる矛盾を孕んでいることに変わりはありません。
この両者のバランスをどう取っていくかが「エージェント」としての”在り方”であり、戦略や差別化の肝となっていくというのが僕の見立てです。
3.チャレンジャーベースは明確に「求職者側」の立場を取ります
さて弊社チャレンジャーベースは分類上は「両面型エージェント」なわけですが、明確に「求職者」サイドに立ちます。(”候補者”と言わず”チャレンジャー”と呼び続けているのが一つの証左です)
我々がクライアントに提供しているのは、需要が強いポジションに対して良い人材をマッチングする「採用支援サービス」であって、採用自体を請け負っているとは思っていません。
弊社にとって大事なのは、一人一人のチャレンジャーが「納得できるキャリア」を歩んでいけること。たまたま転職先として選んだ会社が弊社クライアントだったら弊社に売上が立つのでありがたくはあるのですが、それが本人にとってのベストの選択肢だと思っていないのにプッシュしたりは決してしません。(うちに騙された、という人はたぶんまだいない…はず…?)
4.チャレンジャーベースのこれから
前から思ってたのは「自社の案件だけをゴリ押しするエージェントってダサくない?」ということ。いや、儲けないといけないからしょうがないんですけどね。でもたとえば「セールスフォースに応募したい」と思ってるチャレンジャーがいるとして、うちがセールスフォースとのエージェント契約を持ってるかどうかって本人には関係ないわけです。そんなもん、企業努力で開拓してこいや、おまえの力不足やんけって話で。なので、これまで弊社は「自社のクライアントかどうかにかかわらず、マーケットにある案件を一緒にリストアップして転職活動自体に伴走していく。最終的に自社クライアントに入るかどうかは気にしない」というアプローチをしてきました。
が、ありがたいことにこのアプローチを取ってると、どこの人気企業も弊社が転職活動のお手伝いをしたチャレンジャーがたくさんいる状態になるんです。結果として「社員として活躍してる彼も彼女もチャレンジャーベースを推すのか。どこかのエージェントと契約するならチャレンジャーベースに頼もう」という話になってくる。
現在は「この企業に入ったら力つくぞー!」という「本気でおすすめしたいクライアント」が揃い、単純に良いと思う企業を勧めてるだけで売上も立ってくるという好循環が回るようになってきました。
今年はソフトウェアセールスのスクールやコミュニティも育てていくので、楽しみでしかたがありません。
引き続きよろしくお願いします。
【参考】弊社スタンスがよく分かる僕のX投稿はこちら。
志は素晴らしいと思います。ですが、明確に「求職者側」と言い切るには、お金をもらうのも求職者からにならないと論理的に矛盾するのでは?と思ったりもしますが、「成果報酬型」であることにより、企業からお金をもらいつつ完全に求職者側に立つことが可能になるバランスポイントが見出せるということなのでしょうか。
コメントありがとうございます!
「完全に」求職者側に立つわけではありません。我々は営利企業ですから、クライアント企業に入社してくれたらもちろん嬉しいです。
ただ、それ以上に最優先するのが「そのチャレンジャーにとってその企業への転職がキャリアの進展上ベストな選択肢であるか」であるというだけです。「本当はこっちの企業のほうが本人のために良いと思うけど、クライアントに入社してくれないと売上が立たないからこっちを推そう」ということはしません。
むしろ、成果報酬型モデルだからこそ、無理に入社させようとしたところでうまくいかず、結果として売上も立たないという構造があります。最終的に入社・定着して初めて成果が出るモデルなので、チャレンジャー自身が納得してキャリアの選択をすることが、企業側にとっても我々にとっても一番良い結果になる。このバランスが、求職者側に立つこととビジネスとして成立することの両立を可能にしているのだと思っています。
とはいえ、クライアント企業の良いところをしっかり伝えられるよう、我々も日々努力していきます!
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