Theory VenturesによるUSスタートアップ調査結果まとめ

こんにちは、トミオです。僕が信頼している情報ソースに、アメリカのベンチャーキャピタル、『Theory Ventures』のTomasz Tungzさんのブログがあります。


今回、同社が9/16付で、主にUSのスタートアップを対象にした「Go-to-Market Survey」という調査の結果を発表しており、とても面白かったので内容をシェアしておきます。ポジティブな内容ですが、Quota金額の上昇などは僕の体感とも合っており「あーやっぱり」という感じありますねw


元記事URL: https://tomtunguz.com/2024-gtm-survey-results/


【全体のまとめ】

2024年のSaaS業界の調査では、困難な経済状況にもかかわらず、創業者の楽観度が上昇しており、AI導入の増加や営業サイクルの延長が確認されています。企業は柔軟に市場に対応しながら成長を維持していますが、AIの効果はまだ限定的です。


【詳細】

1. 創業者の楽観度

調査によると、2024年の創業者の79%が経済環境に対して楽観的な見方を持っており、2022年の62%から顕著に上昇しています。特に、スタートアップ企業が困難な状況にもかかわらず将来の展望に対して前向きであることがわかります。この楽観度の上昇は、市場環境の改善への期待感や企業の柔軟な対応能力を反映しています。資金調達に関しても、依然として安定した見通しが報告されており、資金調達の期待感が下がっていないことが注目されています。


2. 営業サイクルの変化

営業サイクルは2022年の平均84日から2024年には96日に延び、営業担当者にかかる負荷が増加しています。特にノルマの増加が顕著で、平均で10%ほど増加しています。しかしながら、資金調達に対する期待は引き続き安定しており、営業サイクルの長期化やノルマの増加にもかかわらず、企業は資金確保に対して楽観的な見方を続けています。このような変化は、成長を維持するために企業が柔軟に対応する必要があることを示しています。


3. AIの導入とその影響

回答者の45%がAI技術を導入していますが、目立ったコンバージョン率の改善は見られていません。コンバージョン率の向上は5%未満にとどまっており、AIの期待される効果に比べて、実際の影響はまだ限定的であることがわかります。それにもかかわらず、企業はAI導入を続けており、今後の技術的進歩や市場の変化に応じて、さらなる改善が期待されています。AIは今後も企業の成長に大きな役割を果たす可能性がありますが、現時点ではその効果は限定的です。


4. 市場の柔軟な対応

調査によると、SaaS企業の70%が市場環境の変化に柔軟に対応し、成長を維持しようとしています。市場の変動や経済的な課題にもかかわらず、企業は成長を続けるために戦略を見直し、営業やマーケティングのアプローチを調整しています。これにより、多くの企業が持続可能な成長を実現しており、困難な環境下でも競争力を維持することができています。

(編集済み)
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