こんにちは!トミオです。
エージェントと会話するの、めんどくさいじゃないですか。業界のことに関しては素人ばっかだし、こっちのこともわかってないのに連絡してきては案件のごり押し。うざったいったらありゃしない。
僕も、自分が外資IT営業だった頃はずっとそう思ってました。が、実際のところ、エージェントに対して定期的に自分の状況をアップデートしておくと、良いことがあるなと思う側面があります。「自分の市場価値がわかるから」みたいな、世間で言われてるクソどうでもいい理由ではありません。もっとリアルな、エージェントのオペレーション上の理由です。
では言います。以下2つです。
【エージェントに対して情報をアップデートしておくと得な理由】
1.エージェントはDMをばら撒きたいわけではなく「よく知ってる人に連絡したい」と思っているから
2.エージェントはろくなCRMを使ってないから
詳しく説明していきますね。
エージェントという仕事をやってると、突然、企業からの面白依頼が来るときがあります。たとえば、直近だと以下の案件みたいなやつです。
■これから外資デビューしたいの人歓迎の、Workato社エンジニアポジション
■プリセールス未経験で応募可能!Diligent社Solution Engineerポジション
企業からやってくるリクエストの形は様々です。他にも、「インサイドセールスマネージャーを急募してるんだけど!」とか「大阪のエンタープライズAEがどうしても集まらなくて!エージェント予算取ったんで良い人紹介してもらえませんか!?」とかそんな感じ。彼らは「困ってるとき」にエージェントに頼るからです。こういうときにエージェント担当者が真っ先に思い浮かべるのは「ちょいちょい会話して仲良くしてる人」です。
「市川さん、未経験で応募できるプリセールスポジションがあったら教えてくださいよ」とか「この間○○社の面接受けたら経験年数不足で落ちちゃったんですが、イケそうなやつあったら教えてください」「週5出社が来年1月から始まるので、魅力的なポジションが大阪で出てきたら教えてください」とか、そういう相談を直近で受けてた人の顔がピーンて出てきます。
本当は自社CRMがむちゃくちゃ賢くて、条件にピッタリの人を自動で出してきてくれたりするとすごく良いんですけどね。でも、弊社が使ってるSales Cloudの検索機能はお世辞にもすごく優れてるとは言えないし、会社によってはもっとショボいCRM使ってたり、場合によってはスプレッドシート管理だったりする。あと、そもそもまともなデータが入ってません。
じゃあ、LinkedInとかビズリーチとか開いて「条件に当てはまりそうな人」に片っ端から連絡してく?いや、めんどくさすぎでしょ。本当に経歴がバッチリかどうかもわからない。英語が話せるかどうかも登録情報からじゃ見えない。今、転職を検討してるかどうか、それもまるでわからない。あと文面用意するのも地味に面倒ですしね。
やっぱり、エージェントとしては「よくわかってる人」に連絡したいわけです。
【まとめ】
ということで、個人的に、外資IT業界の皆様におすすめするエージェントの使い方は以下です。向こうから来るのを待つより、自分から攻めるとエージェントは使い勝手が上がると思いますよ。
・自分は○○な人間で、○○ができる、ということを印象づけておく
・その上で「○○な求人が出てきたら紹介してほしい」と(できれば数ヶ月ごとに)リクエストする
・逆に「○○な案件は興味ない」「OTE○○○○万円以下は絶対に検討しない」みたいな情報も厄除けのお札になるのでグッド
実際、カントリーマネージャークラスの方から、まさにこういう形でちょくちょくご連絡を頂きます。「自分がエージェントの頭の片隅にある」状態にしておくことで声がかかりやすくなることをよくご存知なんでしょうね。(偉い人にアプローチしにいくの、こちらも緊張しますしね笑)
皆様の、エージェント活用の一助になりましたら幸いです!
参考になるご意見ありがとうございます。
キャリアに迷いがある時(次にどうしたいか、が大きくブレてる場合)でも、会っておいた方が良いものでしょうか。例えば真逆の方向のキャリアで迷ってたりする場合でも(収入キープでフルリモ、or Director levelにキャリアアップしたい、みたいに)。
コメントありがとうございます!「ご自身にとって会っておくと損か得か」という観点だと「相手による」という側面が強くなる気がします。特にエージェント側の担当者が若手であんまり経験がない場合は「〜の求人を探している」と教えておいてあげるほうが打率が高い気がします。一方で、ある程度経験値と業界での実績がある人であれば、長期の関係を考えた良いアドバイスをしてくれる可能性もあるように思います。
ちなみに弊社は、「今後10年ご一緒させていただくことを見据えたお付き合い」を意識していますので、具体的に次の方針が決まらない状態でのご相談も歓迎です。どれだけお役にたてるかは状況によるかもしれませんが、可能な限りの情報提供・意見表明をさせていただきます。
ご返信ありがとうございます!
素人質問になるのですが、トミオ様からみてワーカートという会社は今後どうなりそうでしょうか?
少しソリューションを見た感じだと、MS、AWS、SFDC、SAP、Oracleなどに、買収される可能性とかが高いのかな?と勝手に思っています。
あと、単純に疑問なのですが、このようなスタートアップ?のIT企業とGAFAMを比較した時に、GAFAMに行かない理由はなんでしょうか。
Open AIやSakana AIなど、世界にAIでインパクトを与えそうな会社なら魅力が伝わるのですが、ワーカートに関してはすでに他のエンプラ企業も同じようなソリューションを持っていそうですし、ワーカートの価値が腹落ちできていないです。。
よろしくお願いいたします。
質問いただきありがとうございます!僕は外野なので予測などはできませんが、買収される「可能性」は十分にあるのではと思います。
実際、僕が過去に働いた外資IT企業3社のうち、TableauはSalesforceに買収されましたし、Medalliaは投資ファンドに買収されました。
またGAFAMと比較してなぜスタートアップに行くか、というご質問ですが、これは個人の価値観が色濃く反映されると思います。
僕自身はTableau社、Medallia社どちらも日本法人一人目の営業として入社しましたが、以下のような理由で小さなところを選んでいました。
・会社のネームバリューで売れる営業ではなく、知名度やブランドがないところから売れる状態に持っていける営業になりたい。
・自分自身のスキルや経験値を高めることで、買収があろうがレイオフがあろうが日本撤退があろうが次の仕事がある人材でありたい。
・あえて将来がどうなるかわからない小さな会社に飛び込んでくるような、山っ気のある人たちと働くほうが肌に合う。
「世界を変えるような、会社としてのポテンシャル」を重視する人であればGAFAMやOpenAIなどのバカデカポテンシャル企業を選ぶでしょうし、「どこでもやっていける個人のスキルや営業としての成功の再現性」を求める人であれば、自分が「売れる」と思った製品であれば企業の大小は選ばない…というか小さいほうがむしろ力を発揮できると考えることもあるのではと思います。
きちんと回答できているかわかりませんが、参考としていただけたら幸いです!
とっても参考になりました!!
ありがとうございます!!🙇♂️
自分の場合は営業ではなくエンジニアロールなので、できるだけ強いプロダクトに関わった方が幸福度が高いです!つまり、誰も使ってないサービスであったり、社会的価値?単純な価格?認知度?が低いサービスだと、やる気になれません。
そのため、スタートアップの中でも、これは他の会社を圧倒する製品だ!っとならないと挑戦が難しそうです。。
挑戦心のあるセールス職の方はピッタリかもしれないですね!腹落ちした気がします。ありがとうございました😊
あ、今回エンジニア職のスレッドでしたね失礼しました!
たしかに、エンジニアの方の場合はより「圧倒する製品」であることの価値が高いのかもしれませんね。
Workatoに関しては「ワークフロー」周りのソリューションに知的に面白みを感じる方が結構いらっしゃるみたいです。
なんにせよ、企業を選ぶ視点、様々で面白いですね!また気が向いたらぜひディスカッションご一緒いただけたらと思います!
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