こんな考え方もあるのかぁ程度に流し読みしてもらえたらと思います。
転職時に年収調整は重視するべきポイントの一つですよね。雇入する側としては年収調整を行う時にそもそもの年収の決め方を会社のルールや市場原理など踏まえて対応しますが、個人的に思うこととしては「現年収」「面接時の評価」「入社後の創出価値」「市場価値」「社内バランス」などの複数要素で多数の会社では決まるのではないかと考えます。
また、候補者の活躍が見込まれ、かつ他社から高いオファー金額が出ている場合は創出価値や市場価値を理由に通常よりも高く年収提示される場合もあります。
いずれにしても、そのような材料を踏まえつつ企業側と候補者側の意向を汲んだ年収調整をしてフェアな形で結論を迎えることが転職時は重要です。
そして年収に関しての判断は当事者が行うものですが、採用に関し係る立場からすると30代を対象とした候補者側に思うこととしては50万円や100万円程度の足元の差異であれば先々のキャリアに大した影響は出ないと思うのです。幾らかのお金で変わるほど人生は安くないという考え方をとる方が長い目で見ると得をするのではと。
トラップなのが、心理学上では人間は得たものよりも失ったもののほうが2倍以上の過大評価をする傾向があると言われています。実際には50万円のダウンであっても本人としては100万円ダウンのような心理状況に陥ってしまうのです。見方を変えれば、たとえば今の人生で短期的に50万円もしくは100万円が加わることで人生が劇的に変わることはそう無いのではと自問してみてはいかがでしょう?差が出るとすれば、その金額で病気を治せる場合や子供を著しく成長させる施設に入れる時などだと思います。もちろん、そのような事情があれば年収を優先することもアリと思いますが、そうではない場合はやり甲斐や成長を優先させた方が楽しいですし自分の力量を上げることで将来的なリスク回避になると考えます。
まとめにはいりますが基本的にはお金は大事です。
あればあるほど幸せだとは思いませんが、一定の金額によって不幸を防ぐ確率は上がります。
ただし、大事だからこそ目の前の金額を追って選択を間違えないほうが良いのではと思うのです。
お金を大事に捉えるのであれば長いタイムスパンで考えたほうが失敗は少ないです。目の前の微調整ではなく先々の方向性を優先した方が快適に人生をコントロール出来ると思います。
よいキャリアが築けることをお祈りいたします。