よく日本のSI企業は「エクセルが~」とか「多重受けが~」等と批判されます。
当事者としても多くの問題点を抱えていると思っており、それに対して特に反論する気はないです。
ただ「それに比べてアメリカのGAFAMでは~」と続くことが多く、それに対しては業務系システム開発とソフトウェア開発というある種異なるものを比較している点で少し違和感を覚えます。
比較するのであれば例えば
-ウォルマートの販売在庫管理システム
-デルタ航空の予約管理システム
などアメリカの大企業の業務系システム開発だと
思っているのですが、ここら辺の体験談は意外とネットにも出てきてないような気がしてます。
ここにいらっしゃる方なら携わったことがある方や
実態を知っている方もいるかと思い質問させていただきました。
やはり内製化しており、ハイレベルなエンジニアがバリバリ開発しているものでしょうか?
よく槍玉に上がるエクセル方眼紙やウォーターフォールは使用しないのでしょうか??
ちなみに完全に興味本位の質問です。
広い意味ではテック系の話題かなと思いこちらに
投稿してみましたが、不適切だったらすいません、、、
アメリカではありませんがヨーロッパの自動車メーカーの仕事をしたことがあります。IT部門のトップは自ら先端技術の検証に関わっていて、技術の話がとてもスムーズだった記憶があります(SIベンダー社内だと技術担当相手でもかみくだいたパワポに落とし込んで説明しないといけなかったので…)
開発は本国のメンバーと、定型的で難易度の低いものは近隣のオフショア的な拠点の組み合わせでした。ドキュメントはものによってMarkdownやWikiの併用で、Excel方眼紙は見ませんでした。
ありがとうございます!
アメリカ以外の国の事情も気になっていました。
日本で言うと情報システム部の部長が
最新の技術検証をしている感じですかね。
もちろん日本にもそういう方はいると思いますが、
少数派だと思います。。。
そういう人達が関わっているからオフショアに出すときも適切な難易度の判定が出きるんだと思います。
そしてエクセルはやはり見ないんですね。。。
エクセル方眼紙は日本の印刷ありきの文化で、日本以外ではお目にかかれないです。
クソエクセルは如実に存在し、金融機関のはクソエクセルとの全面戦争を数十年に渡って今もなお続けています。
小さなヘッジファンドならクソエクセルが現役な所も多くあると思いますよ。
Walmart は昔からtechに乗り気な会社ですね。自前で開発を始めたのも早かった(1970年代)ですね。Walmart global tech はそこそこいい金を出すので、バリバリ内製してるとおもいますね。
それに引き換えると、航空業界はコンサル任せな部分が多いと聞きます。こちらは調べた事がないので印象でしかないです。
Walmartはマルチクラウド、クラウドネイティブな開発で知られていますね
KubeConのキーノートでも登壇されてますし
ありがとうございます!
エクセル方眼紙は日本の印刷文化に起因するというとは納得です。
新人の時にお偉いさんが参加する会議のために徹夜で資料を印刷した記憶があります。。。
ウォルマートは自分でも知っているアメリカの大企業をとりあえず出してみたのですが、内製化しているんですね。
一方で航空業界はそこまで内製化しているわけでもない可能性があるとのことで、当たり前ですが一口にアメリカといえども業界によって事情は異なるんですね。
アメリカでソフトウェア開発のコンサルをしていたのである程度分かります。また、アメリカ人の友人の親が航空会社(デルタではありません)でソフトウェアエンジニアをやっていて、友人からのまた聞きですが、内部の話を聞いたことがあります。
まず前提として、アメリカにも外注でいいでしょと思っている人は一定数います。しかし、テック系以外の会社でも、S&P 500の上位に位置しているアメリカ企業は、ほぼ全ての会社が内製を行っています。また、ソフトウェア内製以外にも、社内システムを管理する部門(よくITと呼ばれる)の方々はネットワークやセキュリティに関する技術を熟知しており、全社的なソフトウェア導入はIT部門の偉い人の許可が必要です。
逆の方針(日本と同様のSIモデル)を突き進めようとした会社もあります。有名なのはカーレンタルのHertzで、
・新しいCIOが就任(この人 https://www.linkedin.com/in/tyler-best-cio )
・CIOが社内エンジニアをほぼ全員クビに
・Accentureへ開発やITをアウトソース
・社内で称賛、CIOにボーナス支給
・その後Accentureで開発進捗が無いことが判明
・CIOはクビに
・Accentureを$32mの賠償を求めて訴える
・コロナ禍の影響をもろに受け、2020年5月に破綻
という感じで大失敗しています。日本でもよくあるストーリーではないでしょうか。具体的な内容は “Hertz Accenture” でググると沢山出てきます。
エクセル方眼紙は見たことがありません。表計算やちょっとしたデータ管理、タスク管理としては非常によく使われます。
ウォーターフォール開発はまだ広く使われています。というより、開発手法という概念がそもそも無いという印象でした。なので、自然とウォーターフォールに近いプロセスになります。もちろん、テック企業に負けないレベルのプロセスやCI/CDを組んでいる会社もあります。
ソフトウェアエンジニアのレベルはかなりばらつきがありますが、平均するとMagnificent 7のようなテック企業より低いです。テックスタックも総じてかなりレガシーであり、何十年も運用されていて置き換えられないという状況がよくあります。その多くがCOBOL、IBMのメインフレーム、DB2をまだ利用しています。レガシーシステムの置き換えは相当なコストと時間が必要なので、モダーンな環境を好む人は採用できず、世代交代が問題となっています。こちらの reddit で話題になっているので読んでみるといいです。
まとめると、エクセル方眼紙は無く内製も行っており、内製しなかった時の失敗事例や反例により、内製の重要性は十分に理解されている。しかし、テック企業以外ではプロセスはまだウォーターフォールが多く、テックスタックはレガシー化が進んでいる、という感じです。
ありがとうございます!
やはり日本よりは内製化が進んでいるんですね。
「開発環境がレガシー」なのは日本でもよく槍玉に上げられますが、そこはアメリカも同様なんですね。
教えてもらったリンク先の↓のような書き込みを見ると意外と同じような状況かと思いました。
I know a guy who got hired at US Bank. They just taught him COBOL for the first month or so.
めちゃ勉強になりました🙇♂️
GAFAMの一角でありながら、現地でcustomer facingなロールに就いてる知人が居ます。開発体制の件ではありませんが、話によると顧客のシステムの状況は、JTCと大して変わらん 😂 という状況もよくあるようです。Excel方眼紙の話は話題に聞いたことはないですが、とんでもなく古いバージョンのOSやミドルウェアを塩漬けしてるような状況などは日本と変わらない、と。
日本人が「アメリカでは~」と良く言うのを目にしたり耳にしたりするにつけ、釈然としないものがあるようです。日本に入ってくる情報における「アメリカ」は、多分にごく一部の先進的な環境だけをとらえているからなのでしょう。
ありがとうございます!
バージョンの塩漬けはアメリカでもある話なんですね。
確かに日本には先進的な話しか入ってきていないのかもしれないですね。
そしてエクセル方眼紙は見ないと。。。
インフラ観点になりますが、大規模なエンタープライズに関しては、アメリカでもレガシーなシステムはまだまだ残っているようです。
AWSもメインフレームのモダナイゼーションのサービスを出してますし、世界的に需要があると考えられるので、日本に限った話ではないかと。
ただ、エクセル方眼紙は日本以外では見たことないです笑
ありがとうございます!
やはりインフラ観点でもレガシーな環境はまだ残っているんですね。
ただ、やはりエクセル方眼紙は見たことがないんですね笑
トピック投稿主様へ
ご投稿ありがとうございます!
本トピックを、WorkCircle公式SNS、アンバサダーXアカウントにて紹介させていただいてもよろしいでしょうか?
社名や具体的な内容が含まれる場合、一部言い換えや塗りつぶしをし、匿名性の維持を徹底させていただきますので、ご安心ください。
大変お手数ですが、使用を許可していただける場合は、こちらのメッセージにご返信頂けますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
はい、紹介いただいて問題ありません!
ご返信ありがとうございます!投稿後にご連絡させていただきます。
外資IT営業の給与ガイド
#給料
#営業
外資IT営業の給与体系・株式報酬、期待できる年収値や上がり幅を、WorkCircleのユーザー様且つパートナー企業チャレンジャーベース社市川さんと、外資エンタプライズ向けソフトウェア(SaaS)営業の経歴を持つ西村さん共同で記事にしました。
RSU完全ガイド(確定申告用スプレッドシート付き)
#給料
外資企業で多く採用される給与の一つ、RSUの構造や仕組み、リスクや確定申告方法に関してWorkCircleのユーザー様、且つパートナー企業チャレンジャーベース社代表の市川さんと紹介します。
外資・日系IT企業のRTO(オフィス出社)状況リスト
各企業のRTO(オフィス出社)状況をリスト化しました。 提供元データは所属企業が証明されているWorkCircleユーザーによるものです。 希望する働き方や転職先を決める軸の一つとして、是非参考にしてください!