メインフレーム技術者であれば、以下のような悩みを誰もが抱えると思います。(特に若手)
■技術的な悩み
・技術の汎用性:COBOL、JCL、REXXなどのスキルが他分野で使いにくい。Web系やクラウド技術と比べて転用が難しい。
・開発環境の古さ:TSO/ISPFや3270端末など、モダンなIDEに慣れた人から見ると扱いづらい。
・自動化/CI/CDの遅れ:オンプレ+バッチ前提のため、DevOpsやCI/CDの導入が遅れているケースが多い。
・ドキュメントやナレッジの属人化:古くからの担当者しか知らない仕様や設定が多く、属人化が進んでいる。
■市場/業界構造に関する悩み
・将来性の不透明さ:「メインフレームはいつか廃れる」と言われ続けており、将来的な需要が不安。
・新規案件の少なさ:基幹系中心で、保守・維持が主な業務。モダナイズ(クラウド移行)されると仕事がなくなる不安。
・メインフレームを使っている企業の閉鎖性:柔軟な改革を嫌う企業が多く、新技術導入のハードルが高い。外資やベンチャーとは文化が異なる。
・市場拡大性のなさ:初期コストが高いため、メインフレームでなければならない限り、新規採用されることはまずない。
■キャリア・働き方に関する悩み
・キャリアの柔軟性の低さ:転職先が限られ、「メインフレームしかできない人材」になってしまうリスクがある。
・技術者コミュニティが小さい:OSS文化やエンジニア同士の横のつながりが少なく、孤立しやすい。QiitaやGitHubなどの発信機会も少ない。
(反対に以下のようなメリットもある?)
■メリット
・属人性の高さ=替えが効きにくい:特定技術への深い理解が求められ、引継ぎや教育にも時間がかかるため、一度信頼を得ると長期的に重宝されやすい。(故に、比較的高報酬なポジションもある)
・安定した需要:官公庁、銀行、保険、流通などの大企業では今も基幹業務がメインフレーム上に構築されており、一定の需要がある。
この悩みを踏まえ、基幹システムの技術者をやるのであれば、AWSの技術者などにキャリア転向するのが理想であると考えています。
他のクラウド系技術者の方や、同じメインフレーム系技術者の方々の意見を伺いたいです。