最近AWSがIBM化していると良く言われています。
実際に昨年のAWS Summitには何の驚きもありませんでした。MirosoftとGoogleは生成AIを製品に導入して、これまでにないイノベーションを感じられる発表をしています。一方のAWSはしょぼいCodeWhisperくらいしか生成AI関連の発表を知りません。
AWSジャパンは中の人も元IBMばかりですし、エンプラ臭が強くなってイノベーションが起こしづらくなっているように感じます。今のAWSは成長率も10%台で次の決算は一桁成長が予想されています。あれだけイノベーションを起こしクラウドを世に広めたAWSの勢いはどこに行ったのでしょうか?
正直AWSの生成AIでの出遅れはOSSをIaaSに載せるだけのフリーライダーの商売していたツケが来たようにも思えますね。
IBM化がどうのというのは、日本で記者が書いただけの内容ですし、イノベーションと言うならば、それを実際に生み出して体現しているのは本社の開発メンバーなので、元日本IBMの現AWS社員とは直接関係ないので話を別にした方が良いです。
過去にAWSがイノベーションを牽引していた例を考えるなら、EC2やS3が登場した当初、それはイノベーティブだったと思います。AmazonでDynamoを開発したのもそうでしょう。Lambdaもそのコンセプトは衝撃でしたが、実行環境をマネージドにしただけ(スケーラビリティ等を任せられるのは便利ですが)、イノベーションとまでいくかどうか。Redshiftも元のDBMSがあるし、他サービスはOSSのマネージドが目立ちます。
質問者さんの言う、AWSの過去のイノベーションとは、何なのでしょうか?
AWSはクラウドの無限のスケーリングや無限のストレージ、セキュリティの責任共有モデルなどの基本概念を作り業界に普及した功績はイノベーティブだと思います。
おっしゃる通り私もAWSはLambdaとその後のサーバーレスサービスまでくらいは革新性を感じていたのですが、ここ数年は各サービスの改善に留まるアップデートが多く、自身のクラウドでの圧倒的な地位に甘んじているように感じます。このあたりも過去に業界を圧倒したIBMやモバイルとクラウドに出遅れたMSと重なって見えるんですよね。。
AWSは元々汎用技術をクラウドでマネージドに、使いやすく提供してきたことが強みだったと思います。
実際エンジニア視点でも、勢いのあるOSSをマネージドに提供されるのはとても使いやすく安心感ありましたし。
その体験を支えるEC2に代表される低オーバーヘッドな仮想化技術は間違いなくAWSのイノベーションだったと思います。
サービスレベルではMySQLを拡張したAuroraは良かったですね。
ちょうど過渡期に実戦投入しましたがパフォーマンスかなり上がって、DBがボトルネックになりがちなソーシャルゲームで少し景色が変わりました。
一方で他のクラウドも追従して、大抵の汎用的なものはマネージドに提供されるようになって、サービスとして強い個性では無くなってきたのはありますね。
また大手IT会社の取れるところは大体浸透し切ったので、ここから成長を支えるのは非IT産業での利用だと思います。
非IT産業での大きな利用割合を占めるのはSAPのような重厚な基幹システムだったりするので、営業やオンプレからのマイグレーション力など、我々が享受してきたAWSの良さとは違うところが大事になってくると思います。
そうなるとエンタープライズ間の強い発信を強めるのは、事業成長上は理にかなっている気がしますね。
非常に納得できるご意見です。
初期のAWSはエンタープライズからは見向きもされず、初期ユーザーだったWeb系、ゲーム業界のニーズに答えひたすらに愚直に製品のアップデートを繰り返していた印象です。初期のAWSジャパンを支えたメンバーも変わった経歴の変人ばかりだった印象です。
今のAWSが深掘りしたいターゲットがエンタープライズになったためにエンタープライズよりの信頼性だとかの小規模アップデートが増えてしまったのですかね。
確かに中は元SIerが多めですがそれはあくまでSA職であって本当の意味での開発はUSですし特に日本の組織体制がイノベーションに紐づいているとは思えません。
当時は斬新であっただけでそこにGやMSが出てきてそこから大きな変化が今のところ起きてないだけな気がしますねー
コンサル会社でも良くチームごと移籍でなになに化しますけど、どのようにクライアントにイノベーション産み出してますでしょうか?
AWSがどうのこうのというより、ユーザーの方がちょっと変わってきたなーと感じることが多いです。
というのも、クラウドの歴史を振り返ったときに、Google の GAE なんか相当革新的だったんですけど、当時のユーザーってあのフルマネージドなサービスを受け入れられなかったんですよね。
どちらかというと、EC2を並べるようなものに最初は関心が集まりました。
AWSのサービスは、結構どれもログを眺めているとインスタンスが透けて見えるようなものが多く、黎明期からコンテナを中心にしていて、マルチテナントでマネージドサービスを提供していたGoogleとは対照的なんですよね。
時は流れて、ユーザはクラウドでマネージドなサービスを使うことに慣れた結果、AWSにありがちなサービスよりも、もっと抽象化されたものを好むようになったと思います。
たぶんAWSもその辺を理解していて、最近はooServerlessというのに力を入れていて、まぁ過渡期なんだろうなと。
取り留めなく書いてしまいましたが、AWSの今後は変化した市場環境にプロダクトの進化が追いつけるかが鍵だと思っていて、投資余力から考えるとまだまだ当分はトップ集団に居ると思っています。
生成AIはひとつのキラーアプリケーションではありますけど、それがなくてもクラウド市場は大きいですし。
Generative AIだけで言うと、まだ勝者決まってないですし、ビジネスとして勝ち得るポジションとしてはAWSはまだチャンスあるので、的確ではないですよね。Generative AIの勝者て確定してるの、NVIDIAとMS、OpenAIくらいかと。まだGoogleとMetaですらよくわからない状態です。株価はAmazon含めて上がってますけどね。
また社内カルチャーで言うと、AWS Japanだけでなく、Google Japanもどこも大企業化してきてますよね。Amazonはそもそも大きくなっても自律的に動けるように、OLPに基づいたKPIマネジメントが徹底されてるので、どういった幻想を抱いているかはわからないですが、AWSも元々大企業的カルチャーだと思います。
AWSの最もヤバいのはELTに対して明確な打ち手が出てない点です。BigQueryが強すぎると言えばそれまでですが、SnowflakeはAWSが作るべき、作れたのでは?と思っています。データ活用が奪われるとデータグラビティで全てが奪われていきます。データが多いような重要な企業から奪われていきます。この点ではGoogleが最も勢いがあります。他のDB系も強いです。
AWSがピンチな理由はAIでも組織カルチャーでもなくて、DB系の変動についていけてない点です。
生成AIの勝者は決まってないのは確かですが、AWSがこれから巻き返せる気がしないんですよね。AI関連の論文数の比較を見てもBigTechの中ではAmazonが1番少ないですし。結局はAzure、GCPが製品に載せるAIアシスタント機能に対抗するために、AWSはOpenAIに頼るしか残された道はないんじゃないですかね。
データ基盤でもAWSの製品アップデートは出遅れてますね。データシェアリング、サーバーレス基盤、データクリーンルームすべてが後追いです。正直言って巨大企業になったAWSがまだスタートアップでデータ基盤専業のsnowflake, databricksに製品開発スピードで勝つのは無理だと思います。
AWSのデータ基盤の製品開発の遅れにさらに致命的なダメージを与えるのが生成AIのCopilotの導入計画がないことです。MS, Google, databricksがデータ基盤にAIアシスタントを導入する中、AWSは何も発表がないのはもう顧客流出が止まらなくなりそうに思います。最後の砦のS3のデータレイクも新規構築ならAWSにこだわる必要はないですからね。
ちょっとネガティブな論調は確かにありますけど、そもそもイノベーションってそんな毎年出るもんじゃない気がしますw
株価に与えるレベルのは今後2-4年が勝負なのは間違いない気がしますけどね。
生成AIはイノベーティブな技術だと思いますが、マネタイズができるかというとまた別な問題のような気がしています。AWSはtoC製品を持っておらず投資をGoogleやMSより強化するのは難しいので、生成AI基盤のBedrockやインフラのTranium/InferentiaでtoB部分の生成AI開発/運用基盤を狙っていく作戦のように見えます。これがイノベーティブに見えないのは仕方ないですが、賢明な判断ではないかと思います。
ELT関連に関しては、BQはさておきSnowflakeやDatabricsはインフラがAWSに乗ってくることが多く、そちらに移られてもAWSにはある程度お金は入ってくるので開発が後手になりがちなのではないかという推測をしてます。ただ、アプリケーション的な面はもう少し頑張って欲しいです...
確かにtoCのマネタイズはむずかしそうですが、データ基盤に搭載されたAIアシスタントが優秀なら顧客は業務効率化のために簡単に課金する気がします。toBの業務特化型AIアシスタントは直接人件費削減に繋がるので、投資対効果も計算しやすいですね。
おっしゃる通りでAWSのデータ基盤のプロダクト構成の複雑さとUIの悪さはもうかなりヤバいですよね。AWSの人でも顧客に最適なデータ基盤の構成を提案するのはかなり難しそうです。
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