若い頃、母からブランドものの口紅をもう使わないからともらいました。たまたまそれを使っていたところ、新卒の同期に見られてしまいました。それって(超高級ブランド)だよね?と確認され、なんとなく気まずく思いながらも、貰い物なんだとモゴモゴ言い訳しました。
そこからしばらく経った頃、その同期が同じブランドの口紅を少し得意そうに見せてきました。なんとメルカリで中古で購入したというのです!!
私はブランドものにあまり興味がないのですが、同じものを買うためにそこまでするということに少し恐怖を覚えた経験があります。
最近ネット上のあるところでバズっているミームがあるのですが、そこにも全身をブランドで固めている、という描写が出てきます。ブランドものは何かを⋯⋯人の劣等感や虚栄心を煽る魔の魅力を持っているようなのです。ブランドの歴史、それが作り出すアートの美しさとは関係なく、ブランドはその名前、それが指し示す記号が重要になっており、その記号を身に着けることがある種の階級に属すると宣言する儀式となっている、そんな気がします。
だからこそ愚か者を避ける魔除けとしてわかりやすいブランド品が珍重されるのだと思うのですが(高い階級であるという(偽の)記号を示すことで、自分が支配できる相手を探している人間を避けられる)、それとは別になぜ人はこれほどまでにブランド品に引き寄せられるのか、ブランド品がある種の人たちの虚栄心を刺激し攻撃を招くのかという謎がつきません。
(興味はあまりない方かもしれませんが、私も歴史あるブランドは好きです。ですがどちらかというと自分がそのブランドを買ったことは隠しておきたいタイプなのです。知り合いには自分のこだわりやお気に入りの製品として話してしまったりもしてしまいますが)
ブランド品が好きな方、興味がない方色んな方の意見を聞きたいのですが、何故だと思いますか?