文学部生でしたが、長らく読書から離れてしまっています。が、よく考えると人文系の思想史の本とか特に歴史系の学習は、現代政治の問題や倫理を考える上で本当に役立つものだったな、と思っています。
そういう意味で我々を現代の問題について少々考えさせてくれたり、人生における哲学的探究にヒントをくれるような、または単に楽しくて思考の糧になるような、そんな人文系の本が読みたくなりました。
ハラリみたいなちょっとゆるいやつ(?)からガチ人文系まで、人文系の書籍で何かおすすめの書籍は皆さんありますか?
あえてマニアックなやつから行きますと、「実存主義者のカフェにて――自由と存在とアプリコットカクテルを」はいかがでしょうか。
とっつきにくい実存主義者たちの思想を私生活や互いの関係性を追いながら描いていて、映画を観ている気分になりました。サルトルのアンガージュマンの思想が、個人的にはあらためて刺さってきました。
かなりニッチかもしれませんが、最近色々と若い世代を見て悩んだことと、今後子供を持つことの事前学習としても読みました。「甘え」という概念は日本では明確なものの、海外にあるのか、その扱われ方は?家庭という共同体の中での機能は?みたいな話です。
甘えの構造
竹田 青嗣『ニーチェ入門』
それらしいものはこれしか読んだことないのですが、悩んでいた頃に一歩ずつ頑張れる気になれた思い出の本です。
はてブかなにかで哲学入門としておすすめされていたとかで読んだ気がします。
『庭の話』宇野 常寛
最近読んだ本の中では一番面白かったです!
SNSを中心とするプラットフォームが大きな影響力を持つ社会において、そこから個人としてどう抜け出せるのかを「庭」という概念を使って考察していきます。
ものすごく今に即した内容でした。
『昨日の世界』シュテファン ツヴァイク
歴史系関連で。ユダヤ人としてナチスに追われ、亡命先で自身の記憶だけで書かれた回想録。第一次世界大戦から第二次世界大戦までのヨーロッパの雰囲気を感じることができます。
人間が言葉を紡ぎ、歴史を形づくり、その歴史の中にまた人間の姿が刻まれていく、そんな重なり合う営みが見事に描かれていました。長いけどおすすめです。