10000人以上のプロフェッショナルが集まるコミュニティに参加してディスカッションに参加しませんか?
無料サインアップでコンテンツにアクセスが可能になります。

タイパ重視で専門家やオタクになれるのか?

最近、「◯◯オタクになりたい」「IT技術を身につけて語れるようになりたい」といった、専門性へのショートカット志向をよく見かける気がします。背景には、Z世代を中心に広がるタイパ重視の傾向があると感じます。


プレイリストで音楽を履修し、要約動画で映画を理解し、ChatGPTで用語を調べてエンジニア「風」の発言をする。一見、効率的で合理的。でも、本当にそれで「専門家」や「オタク」と呼ばれる水準に到達できるのでしょうか?


その道を何年も歩んできた人との対話の中で得た文脈理解、言葉の重みといった深みの違いは、どうしてもにじみ出ます。専門性とは知識・試行錯誤の蓄積、継続的な関与、他者からの信頼といった、帰納的・不可逆的な積み重ねによってしか成立しないものです。タイパを意識すること自体は悪ではありませんが、過程を飛ばして結果だけ得ようとする姿勢が、そもそも専門性に対して「純粋に矛盾」すると感じてしまいます。


あなたは、何かを“タイパ良く習得して語れるようになりたい”と思った経験がありますか?・・(!)

6

コメント

コメント一覧

語学習得や資格試験とかは目的地への中途経路なのでダイパよく潜り抜けたい気持ちはあります。


本業持ちつつ映画配給向けのコンサルティングなどを行う複業をしていますが、単にインプットするだけでは構造化やインサイト発掘などのレベルには到達できないと思うので、インプットは必要条件 but not 十分条件だなと感じてます。

投稿者

語学や資格試験=中途経路であり、タイパを意識する対象という視点、とても納得感あります。確かに、目的到達の通過点としての習得においては、効率性は現実的な重要要素ですね。


一方で、インプットは必要条件だが十分条件ではないという言葉に深く共感します。表層的な履修や情報取得では、構造化・再構成・示唆を生み出す力には届かない。ここで差が出るのが、まさに本物の専門性なのだと改めて思いました。

語学やちょっとしたスキルはタイパよく修得したいですし、そのノウハウもある程度は確立されているのかなとは思います。ただタイパできるかどうかはジャンルによりますが、タイパ重視で修得した気になってアウトプットするとうんちくおじさんになっちゃうんじゃないでしょうかねw 私も矛盾すると思いますし、そもそも専門家や特にオタクってタイパ度外視で熱中できる情熱がある人達なのではと思います。

ただそもそもこんな考え方自体がZ世代からしたら時代遅れの老害に聞こえるかもですねw

たぶん私世代(八十年代生まれ)とZ世代の認識する専門家やオタクの定義や実例がそもそも一致しなくなってくるって大まかな傾向はあるかもしれないなとは思いました。

賛否両論あるものの1万時間の法則とかありましたが、確かにそれなりに専門性を深めるには(一部の天才を除き)時間と労力はいるよなー、と思います。

投稿者

語学や資格のようなある程度定型化されたスキルは、タイパよく進めたいという気持ちになりますし、それに応えるノウハウも確かに存在してますよね。でもそこから一歩出て、語れるようになったから専門家だとするのは、まさに「うんちくおじさん」現象に繋がるのかもしれません 笑


> 「専門家やオタクって、タイパ度外視で熱中できる情熱がある人達」

→ この一文、完全に同意です。

最終的には、好きでやってたら詳しくなってたくらいの没頭感が、専門性の根っこにある気がします。


「Z世代から見たら老害に聞こえるかも」も含めて、そもそも専門家やオタクという語の定義自体が世代を超えて揺れているのでは?という指摘も重要ですね。履修量 × SNS表現力でラベリング可能な時代に、何をもって通とされるのか。むしろ演じる能力自体が、新しい専門性なのかもしれないという気もしてきました。

ちょっと考えてみて、語れるようになりたいという思いを起点に何かを習得しようと思ったことがないなぁと思いました。

一問一答ならAIでもいいんですが、喋ってたり議論したりしてたら中身ない人は分かるし、と感じます。

強いて言えば、意中の方を口説くために語りたいと思うことはありますが、AIでは教えてくれないんですよね。「探る」ところからやらないといけないから、ビジネスにおいても、恋愛においても

思い起こすと、PCを初めて触った大学では最低限の講義を除きずっと高速回線のあるPC室に篭っておりPC室の主と呼ばれておりました

しかし当時その技術を活用できる職は、特に地方には皆無であったために書類で蹴られ、面接では鼻で笑われ、最終的に建設の現場職に就きましたがそれでも家ではずっと趣味の延長でPC触ってました

十数年後、偶然趣味の分野が脚光を浴びてエンジニア転向、業界大手へ・・・

ショートカットとは真逆の氷河期おじさんとして若手はこの規模の企業であってもやっぱりうすいなあと感じつつも自分の席を守るためにも表面的なところ以上は教える気ないし、若手側も深いところに興味はなさそうなのでwin-winですね

コミュニティ
企業一覧
求人
給料